学術講演会を開催いたしますので、参加をご希望される方は、下記の入力フォームにてお申込みください。
記
講演会概要
日時:令和5年2月1日(水)午後7時30分
場所:葛飾区歯科医師会館
演題:長期経過例から考えるインプラント治療
講師:東京歯科大学口腔インプラント学講座 臨床教授 武田 孝之先生
新型コロナウイルス感染症対策として会場の人数に制限をかけて開催します。
会館での講演に参加を希望する方は、下記入力フォーム(URLまたはQRコード)からお申込み をお願いします。申込者が多数の場合は、抽選とさせて頂く場合がある事をご了承ください。
申込みがない方の参加はご遠慮いただきます。
【抄録】
インプラントが臨床に積極的に導入されて30年以上経ちます。私個人としては、1984年、 補綴科在籍中からインプラント治療に携わり現在に至っています。
開発当初は下顎無歯顎の難症例に対して適用され、骨結合を如何に獲得するかが課題でした。
その後、徐々に部分欠損症例、特に臼歯部の機能回復が主体となり、さらに、骨造成による適応 症拡大と高度な審美性回復に衆目が集まってきました。その後、我が国でも国家試験にインプラ ント関連の問題が出題されるようになり、10年ほど前からは各大学にインプラント講座や診療 科ができました。そして、従来の補綴治療とほぼ同じ時間、学生講義がなされるようになってき て、歯科医師免許を持っている者ならば誰でも行える通常治療という認識になってきました。
しかし、一方で臨床拡大がなされて観察期間が長くなるにつれて、合併症も多く報告されるよ うになっています。必然的な合併症としてインプラント周囲炎はいまでも無くならず、長期にな ればなるほど力学的問題も多くなってきています。欠損に対し補綴処置をして治療終了という構
図が変わらない現状では本質的な問題が残ります。これはインプラント治療だけでなく、従来の 補綴治療も同様と考えます。すなわち、崩壊原因を含めた診断を大切にし、治療後に残るリスク を患者と共有し、そのリスクを少しでも少なくできないと問題は繰り返されます。
さらに、長寿社会、超高齢社会となり天然歯を喪失し、最後までインプラントが残る患者さんも 多く観察されるようになってきています。それゆえ、インプラント適用年齢として頻度の高い 60歳以上に対する欠損補綴を考える際、どのように天然歯、インプラントを役立て、最後はど のように幕引きをするのか、いわゆる口の終い方が課題となってきています。
そこで、今回は自分の拙い経験を見て頂き、現在のインプラントを取り巻く状況を一緒に考 えて頂けたらと思います。
略歴
1980年 東京歯科大学卒業
1985年 同大学院歯科補綴学修了 歯学博士
1990年 東京都千代田区紀尾井町にて開業
2005年 東京歯科大学口腔インプラント学講座 臨床教授 2021年 東京都千代田区平河町に移転
現在に至る
日本補綴歯科学会 指導医、専門医
日本口腔インプラント学会 専門医
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講演会に出席される先生はICカードをご持参ください。