『葛飾区 よい歯の集い』の歴史  
 
(葛飾区学校歯科医会会務マニュアル/平成12年5月改訂版より)
 
  口腔衛生週間の行事として,昔からいろいろの行事が行なわれてきた。学童の歯磨訓練大会、歯の女王コンクール,母と子の良い歯のコンクール,口腔衛生講話,幻燈,優良児の表彰.街頭検診等があげられている。
 昭和43年になって,歯科医師会が例年6月の口腔衛生週間中に行っていた区内数ヶ所の街頭無料検診をやめて,区民を対象に口腔衛生思想の向上と歯の健康維持のために「葛飾歯の祭典」を6月9日(日)に学校表彰を含む多彩な行事として,歯科医師会主催,学校歯科医会共催,葛飾区役所,保健所後援で,葛飾公会堂を会場として開催した。この祭典は丁度明治100年にあたるので,それを記念して企画されたもので,歯科医師会の会長は小宅初美先生。学校歯科医会会長は、松田誠一郎先生であった。
 翌44年は,規模を縮小した形で「葛飾区良い歯の集い」を両者共催で開催した。歯科医師全会長は川本丈一先生。学校歯科医会会長は新谷幸雄先生であった。
 昭和43年と44年の2年間,葛飾区歯科医師会がこの催しを主催してみて,学童の表彰につながるこの催しは,共催である学校歯科医会が主催すべきものであって,歯科医師会は一般地域住民を対象にすべきであるとの見地から,昭和45年度より,"よい歯の集い"として,葛飾区学校歯科医会の主催行事となり,現在,葛飾区教育委員会の全面的協力のもとに共催態勢が確立されている。
 昭和44年度は各学校の最上級生の中より,よい歯の該当者を1名表彰。小学校41名。中学校18名。その他小学校事後処置者28名。
 昭和45年度より,前記の如く葛飾区学校歯科医金主催。葛飾区歯科医師会共催。葛飾区教育委員会後援として,名称を"よい歯の集い"と変更して,現在の基がスタートしたこととなる。表彰対象者の基準は前年と同じ。会場は葛飾区歯科医師会館。
 昭和46年度より区立幼稚園も1園あたり1名が参加するようになった。
 昭和47年度より,新谷幸雄会長の努力によって,葛飾区教育委員会が本格的共催態勢となり初年度予算として150名分の表彰費を計上,支出が認められた。そして,葛飾区歯科医師会は後援となった。内容は,1校あたり男女各1名となり,会場は人員の増加に伴って,葛飾区民会館レインボーホールに変更され,教育委員会と一体の表彰態勢にと発展してきた。
 昭和48年 田中貞二会長となって,会場は葛飾区教育センターに変更された。
そして昭和57年からは,全員表彰により,会場に集まる各学校の代表者が大幅に増加したことから,会場は葛飾公会堂へと移り,更に平成元年からは現在のテクノプラザかっしかに変更されている。
 
 
  次に,“よい歯の集い"会場における内容を列記してみることとする。  
  1.日時 毎年6月の第2土曜日,午後2時-4時。その後1時間反省会。
2.表彰式 第1部として主催者挨拶。学校歯科医会会長と教育委員会委員長。
  次に表彰式。来賓のお祝いの言葉として,区長・歯科医師会会長。お礼の言葉で前半終了。
3. アトラクション 第2部として、今日の価値ある表彰式の思い出を深めてもらうようにマジック、ソプラノ独唱、軽口ばなし等いろいろ行われてきたが現在は歯と口に関する講演や、その他など葛飾区教育委員会選出の講演と学校歯科医会側からの講演を1年交代で行っている。