ひまわり歯科診療所とは?
『葛飾区歯科医師会附属ひまわり歯科診療所』は昭和56年に開設されました。この年は『国際障害者年』であり、世界中で障害を持つ人達が、健常者と同じ環境で何も隔てることなく皆と同じ生活ができるように、周りのみんなが協力し合うと言う考えを広めていくことを記念する年でした。当時は、障害を持ったお子さんを一般の歯科診療所で診療を行う事が、受け入れ側にとっても、設備的にも、大変困難な状況でした。その中で葛飾区歯科医師会の会員が中心となり葛飾区に働きかけ、全国でも数少ない障害児(者)専門の歯科診療所が誕生したわけです。私達は、お手本となる施設が少ない中、視察、研究を繰り返し、設計、運営、管理まで検討を重ね開設にたどり着く事が出来ました。今年で開設25年になります。今でこそ、このような施設は珍しくはありませんが、葛飾区が先陣を切って取り組んできた事は全国の各方面でも評価され認められています。開設当時から、『ひまわり歯科診療所』の治療方針は虫歯や歯肉の治療が主な目的ではなく、その予防に力を入れており、歯磨きの練習や歯科衛生士によるPMTC(プロフェショナルトゥースクリニング)と言って専門家が器械を使って歯をクリニングし、お口の中の環境を良くすることが主な治療になっています。また、新たな取り組みとして摂食燕下訓練といって食べ物をうまく咀嚼してのみこむことが困難な方にその方法の練習等も行っています。この長い期間に大きな事故もなく推移しているのも葛飾区歯科医師会の協力医の努力もさることながら、多くの区民の皆様の応援があってこそだと感謝しております。
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